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十歳から学ぶ哲学講座

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みなさん。

かけがえのないそれぞれの日々と、みなさんはどのように向き合っているでしょうか。そして、この文章を読んでいるお父さん、お母さんは、どのような世界を子供たちに贈ろうとしているでしょうか。

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従って、彼らに力を授けることこそ、大人の責務である、と言えるでしょう。
さて、相変わらず「受験」というワードが世間を騒がしています。一時期ほど狂騒的ではなくなりましたが…

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それは、できるだけ多くの「他者」に出合える場です。これこそが本来の教育の場でしょう。画一的な出来合いの基準で子供たちを誘い、計り、同じような生活環境の家庭のみで仕上がった学校では、子供たちの成長は望めません。

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それは、「解き方を知らない問題に対処できる力」をもっていることでしょう。教え込まれた等式を超えた出来事に、果敢に挑み、自分の答えを出す力です。これは、受験指導では望むべくもないものです。

そこで、ここに「十歳から学ぶ哲学講座」を始めます。

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哲学とは、真理を学ぶ学問である。確かにそうです。しかし、真理とは唯一のものではありません。百万通りの真理があれば、それぞれが真理なのです。ただし、真(まこと)とは、誠(まこと)である。そして、真も誠も、それぞれが身勝手な基準に閉ざされていないことだけが条件となるでしょう。

本講座では、この真と誠を追求する知性を養います。そのために、お子さんたちは論理と抽象的思考(日本人が苦手な)を学ぶことでしょう。開かれた自分こそ、この表現技術の礎です。自らの意見を持ち、他人の意見を聞き、さらに高みを目指す。真理もまた変化していくものであり、他人と共有するものであり、そのためには論理と抽象化が必要です。大学合格も自ずと見込めます。なぜなら、大学入試において徐々に重視されてきているものが、論理と抽象的思考なのですから。

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もう一度、戻ります。

その鍵は「活」にあります。知を活かす、己を活かす。そして生を活かす。それが哲学なのです。「活」とは、生き生きとあることです。また、命でもあり、エネルギーでもあります。知識を求めることは一般の教育現場にお任せして、ここでは智慧を修得しましょう。

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2014年の課題図書であった絵本、『マッチ箱日記』は、ユニークな作品でした。現代の教育現場の子供たちは、思い付いたことを、我先に口にしなければなりません。そうしないと降格されてしまう。果ては、「負け組」という不名誉を貼られてしまう。

確かに無惨です。

敗者であることが無惨なのでしょうか。いえいえ、このような狂騒的な状況が、無惨なのです。わたしたちが子供へ贈る言葉は、こんなものであるはずない。『マッチ箱日記』は、現代の教育を戒めています。

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(寓話に関しては、毎日小学生新聞の連載をぜひご覧ください)。

例えば、以前の連載に次のようなことを書きました。

『ロバと盗賊』という寓話があります。

「一匹のロバが、泥棒二人にさらわれた。おっとところが、やつらは取っ組み合いを始めるんだ。コイツは売らん!コイツは売るぞ!キックた!パンチだ!こんな喧嘩が盗賊の性。ボディーだ!アッパーだ!ブンブン、脚や拳が乱れ飛ぶ。ボコボコ、ビシビシ、地面に血で描かれるのは、悪魔か閻魔か。コイツやったな!これでどうだ!二人の闘士の戦いは、まさに山場を迎えているぞ。攻めに防御に一心不乱、いやはやそんな時が最も危うい。こっそり、こっそり、忍び寄るこいつは誰だ!別の泥棒、ロバをさらってさっさと逃亡してしまった。」

さてみなさん、この話の主人公はだれですか?盗賊は三人、登場しているね。そしてロバが一匹。おやおや?題名には「ロバと盗賊」と、両方とも出ている。さて、どうしましょうか。

いえいえ、主人公は君なのです。そう、今この寓話を読んでいる「君」ですよ。それにしても、「わたし」「ぼく」「オレ」「オイラ」が主人公ってどういうこと?確かに。しかし、優れた物語には必ず君がいる。そして、すべての登場人物は必ず、誰かを喩えているものなのです。文章を読むということは、「そこで自分が主人公になる」ということです。

寓話は、多くの読解ポイントを設定できます。そして、多角的な視点が与えられます。さらに授業に参加する全員の声を聞くことによって、複数の「自分」を得ることができます。まさに、二度おいしいどころか、無限においしい寓話。この寓話を存分に活用していくのが、本講座です。

本講座で、真の教養、誠の知性、そして活力が得られることを約束します。

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